肥満による問題は単に病気になりやすいとか身体に負担がかかるといった、体の問題だけでは
ありません。肥満は子どもたちの心にも問題を生む場合があります。
例えば、肥満児には運動の苦手な子が多く見受けられます。特に、徒競走や鉄棒、ジャンプに
関連する動きなどは不得意とする子が多いです。
これにより体育自体をおもしろくないと感じたり、成績によって精神的にダメージを受け
劣等感を感じるようになります。
また、同級生などからの目を気にするようになり、「ブタ」「デブ」「のろま」といった言葉に
ひどく傷つきます。
最終的に不登校の原因となったり、人付き合いを嫌うようになったりするのです。
これは極論であるかもしれません。まったく気にしない子もいます。
しかし肥満は子どもたちへ心理的な影響もあるということを充分理解した上で対処法を考えて
いかねばならないといえるでしょう。
肥満児への心理的ケア
